ラッコツールズは安全?8ツールの通信を実測して検証した

AI SaaS実測レビュー
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著者: 佐藤優太(Web制作事業 MOVON 代表) | 公開日: 2026-08-20 | 最終更新日: 2026-08-20
この記事は、筆者が実際にブラウザのネットワークログを見ながら人気上位8ツールを1つずつ実行し、「入力したデータがサーバーに送信されるのか、ブラウザの中だけで処理されるのか」を確かめた実測記録です。入力はすべてダミーデータで、個人情報は一切入力していません。
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結論(先に答え)

  • 「入力したデータが勝手にサーバーへ送られていないか」という意味では、実測した8ツールすべてで公式の説明どおりでした。ブラウザ内で完結すると書かれたツール(くじ引き・透過PNG・パスワード生成・文字数カウント)は、実行してもラッコツールズのサーバーへの送信が本当に0件でした【実測: n=1, 2026-08-20, Chromeネットワークログ実査】
  • パスワード生成で作ったパスワードも、文字数カウントに貼った文章も、サーバーには送信されませんでした(実行時の通信は行動解析のMicrosoft Clarityだけで、生成結果や入力文はその中に含まれない別系統)【実測: n=1, 2026-08-20, パスワード16字×100件生成時・ダミー文26文字入力時のネットワークログ】
  • 一方で、IPアドレス確認・IPアドレス住所検索・メールアドレスチェック・Webページ画像抽出の4つは「サーバー型」で、入力内容(またはアクセスした事実)がラッコツールズのサーバーに送られます。これは処理の性質上必然で、各ページの公式説明にも「サーバー処理」と明記されています【実測: n=1, 2026-08-20, 各ツール実行時のAPI通信】【一次: 各ツールページ「安全性とプライバシー」節, 2026-08-20, https://rakko.tools 】
  • 注意したいのは入力データではなく行動データです。ラッコツールズの全ページで、Microsoft Clarity(ヒートマップ・セッション録画系の行動解析)と Google Analytics 4 への送信が実測で確認できました。「入力データは送らない」と「行動は解析されている」は両立します。この区別が、安全かどうかを判断する軸になります【実測: n=1, 2026-08-20, 全実測ページで k.clarity.ms/collect へのPOSTと GA4(G-YJK6640FH3)を確認】
  • 運営はラッコ株式会社(ラッコキーワード・ラッコサーバー・ラッコM&Aと同一グループ)で、会社情報も公開されています。怪しい運営元の匿名ツールではありません【一次: ラッコ株式会社 公式サイト, 2026-08-20, https://rakko.inc 】

この記事で実測したサービス

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どうやって確かめたか(実測の方法)

「安全です」と書くだけなら誰でもできるので、本記事は方法を先に書きます。

  1. Chromeで対象ツールのページを開き、ネットワークログ(ブラウザが行うすべての通信の記録)をクリアする
  2. ダミーデータでツールを実行する(メールアドレスは公式のサンプルボタンが入れる test@gmail.com、画像は自作した100×100ピクセルの赤いダミーPNG(334バイト)、IPアドレスはGoogleの公開DNSである 8.8.8.8、テキストは検証用のダミー文)
  3. 実行の前後で、ラッコツールズのサーバー(rakko.tools のAPI)への送信が発生したかをネットワークログで確認する。取りこぼし防止のため、ブラウザが記録するResource Timing(通信履歴の一覧)でも照合する

個人情報や実データは一切入力していません。また、ラッコツールズは会員登録なしで使えるため、未ログイン状態での実測です【実測: n=1, 2026-08-20, 上記手順】。

対象は、ラッコツールズの人気ランキング上位から8ツールです。全143ツールの全数調査ではない点は先に断っておきます【一次: ラッコツールズ トップページ(143個のWebツール表記と人気ランキング), 2026-08-20, https://rakko.tools 】。

実測結果の一覧表(8ツール)

ツール 入力したデータのサーバー送信 実測で確認した通信 公式説明との一致
くじ引き・抽選 なし(ブラウザ内完結) 1〜75で抽選実行→API送信0件 一致
IPアドレス住所検索 あり(サーバー型) 実行時に lookupGeolocation へ送信+結果の地図表示で推定座標がGoogleマップ埋め込みへ 一致
IPアドレス確認 あり(サーバー型・自動) ページを開いた瞬間に getMyIpToolData が自動実行 一致
透過PNG画像作成 なし(ブラウザ内完結) 画像読込時も透過実行時もPOST 0件・結果はブラウザ内で生成 一致(ページに明記あり)
Webページ画像抽出 あり(サーバー型) 実行時に extractImages へ送信(サーバーが対象URLを取得) 一致
パスワード生成 なし(ブラウザ内完結) 16字×100件生成→API送信0件 一致
文字数カウント なし(ブラウザ内完結) ダミー文26文字入力→API送信0件 一致
メールアドレスチェック あり(サーバー型) 実行時に validateEmails へ送信(応答200) 一致
【実測: n=1, 2026-08-20, 各ツール実行時のChromeネットワークログとResource Timing】【一次: 各ツールページ「安全性とプライバシー」節, 2026-08-20, https://rakko.tools 】

8ツール中8ツールで、公式の説明と実測が一致しました。「ブラウザ内で処理」と書かれたものは本当に送信0件、「サーバー処理」と書かれたものだけがサーバーに送っています【実測: n=1, 2026-08-20, 上表8ツールの実行時ネットワークログと公式説明の突合】。

ブラウザ内完結型:パスワードも文章も、本当に送られていなかった

安全性の観点で一番気になるのは、パスワード生成と文字数カウントだと思います。生成したパスワードや、カウントのために貼り付けた原稿が運営者に送られていたら困るからです。

  • パスワード生成: 16文字×100件を一度に生成しても、rakko.tools のサーバーへの送信は0件でした。発生した通信は行動解析(Microsoft Clarity)のみで、これは操作の記録であって生成されたパスワード本文を送る系統ではありません【実測: n=1, 2026-08-20, 生成実行前後のネットワークログ】
  • 文字数カウント: ダミー文を貼って26文字とカウントされる動作を確認しましたが、貼ったテキストのサーバー送信は0件でした(発生したのは表示用の静的ファイルの取得だけ)【実測: n=1, 2026-08-20, 入力前後のネットワークログ】
  • 透過PNG画像作成: ページに「※画像はブラウザ内で処理され、サーバーにアップロードされません。」と明記されています。実測でも、画像を読み込んだ時も透過を実行した時もPOSTは0件で、発生した21リクエストはすべて静的ファイルの取得(GET)、処理結果の画像もブラウザ内で生成されていました。明記どおりです【一次: 透過PNG画像作成ページの記載, 2026-08-20, https://rakko.tools/ja/tools/transparent-png 】【実測: n=1, 2026-08-20, ダミーPNG読込・透過実行前後のネットワークログ全件確認】
  • くじ引き・抽選: 1〜75の範囲で抽選して「46」が出るまでを確認、API送信0件でした【実測: n=1, 2026-08-20, 抽選実行前後のネットワークログ】
透過PNG画像作成ページの公式記載(画像はブラウザ内で処理されサーバーにアップロードされません)
透過PNG画像作成ページの公式記載。実測でも送信0件で一致した【一次: 透過PNG画像作成ページの記載, 2026-08-20, https://rakko.tools/ja/tools/transparent-png 】

サーバー型の4ツール:送られるのは事実。ただし説明どおり

残る4ツールは、入力内容がサーバーに送られます。ただしこれは「こっそり」ではなく、各ページの「安全性とプライバシー」という節に処理方式が書かれており、実測もそのとおりでした。

  • IPアドレス確認: ここだけ挙動が特殊で、ページを開いた瞬間に自分のIPアドレスの取得がサーバーで自動実行されます(ボタンを押す前に実行される)。自分のIPを調べるツールなので当然の構造ですが、「開いただけでIP・接続元の情報がサーバー側で処理される」ことは知っておいて損はありません【実測: n=1, 2026-08-20, ページ表示直後のAPI通信(getMyIpToolData)】
  • IPアドレス住所検索: こちらは開いただけでは送信されず、「確認」を押した時だけ照会が実行されました。公式の説明は「入力内容はサーバーで処理し、送信は照会に必要な情報のみ」「位置情報取得のため外部APIに対象IPのみ送信されます」で、実測と矛盾しません。1点だけ補足すると、結果画面の地図はGoogleマップの埋め込みで、推定された座標が地図表示のためGoogleに送られます(入力したIPアドレスそのものではなく、照会結果の緯度経度です)【実測: n=1, 2026-08-20, 8.8.8.8で実行時のAPI通信と google.com/maps/embed への座標付きリクエスト】【一次: IPアドレス住所検索ページ「安全性とプライバシー」節, 2026-08-20, https://rakko.tools/ja/tools/ip-geolocation 】
  • メールアドレスチェック: 入力したメールアドレスがサーバーに送られ、実在性の照会(DNSへの照会)が行われます。公式説明は「一時処理し結果返却後に破棄」「第三者への送信なし・DNSへの照会のみ」。送信が発生すること自体は実測どおりで、破棄されているかどうかはサーバー内部の話なので外部からは検証できません(ここは公式の申告を信頼するかどうかの領域です)【実測: n=1, 2026-08-20, サンプル test@gmail.com 実行時のAPI通信(validateEmails・応答200)】【一次: メールアドレスチェックページ「安全性とプライバシー」節, 2026-08-20, https://rakko.tools/ja/tools/email-checker 】
  • Webページ画像抽出: 入力したURLがサーバーに送られ、サーバー側が対象ページを取得して画像を抽出します(ブラウザの制約上、他サイトの画像収集はサーバー経由でないと成立しないため、これも構造上必然です)。公式説明は「入力URLのページ取得のためにのみサーバーがアクセスします」【実測: n=1, 2026-08-20, サンプルURLで実行時のAPI通信(extractImages)と10件の抽出結果】【一次: Webページ画像抽出ページ「安全性とプライバシー」節, 2026-08-20, https://rakko.tools/ja/tools/image-extractor 】

使い分けの目安は単純で、「入力するデータを外に出したくない作業(パスワード・原稿など)はブラウザ内完結型のツール、照会が必要な作業(IP・メール・URL)はサーバー型」という構造をそのまま受け入れるかどうかです。サーバー型が嫌なら使わない、で済みます。

見落とされがちな点:入力データは送られないが、行動は解析されている

ここが本記事で一番伝えたい区別です。

実測したすべてのページで、次の第三者サービスへの送信が確認できました【実測: n=1, 2026-08-20, 全実測ページのネットワークログ】。

送信先 用途(一般的な分類) 実測で見えた通信
Microsoft Clarity ヒートマップ・セッション録画系の行動解析 k.clarity.ms/collect へのPOSTが操作のたびに発生
Google Analytics 4 アクセス解析 測定ID G-YJK6640FH3 への送信
Sentry エラー監視(不具合の自動報告) sentry.io への送信
Google Fonts Webフォントの配信 fonts.googleapis.com からの取得

つまり正確に言うと、ラッコツールズは「入力したデータは(ローカル型なら)送らないが、どのページで何を操作したかという行動データは解析ツールで収集している」サイトです。これは今どきのWebサービスとしてはごく標準的な構成で、ラッコツールズが特別多いわけではありません(当サイトを含む多くのサイトがアクセス解析を入れています)。ただ、「安全=何も送っていない」と思い込むのは正確ではないので、この2層を分けて理解しておくのが実態に合っています。

なお、これらの外部送信についてはサイトに外部送信ポリシーのページが用意されており、電気通信事業法の外部送信規律に対応した開示がされています【一次: ラッコWebサービスの外部送信ポリシー, 2026-08-20, https://rakko.tools からのリンク先 】。

運営会社は実在するのか

安全性の話で運営元を見ないわけにはいきません。

  • ラッコツールズの運営はラッコ株式会社で、会社サイトに会社概要が公開されています。ラッコキーワード・ラッコサーバー・ラッコドメイン・ラッコM&A(サイト売買)と同じグループの1サービスです【一次: ラッコ株式会社 公式サイト, 2026-08-20, https://rakko.inc 】
  • サイト上部には共通ヘッダーがあり、ラッコIDの登録者数として35万ID超の表記が出ています【一次: ラッコツールズ ページ上部の共通ヘッダー表記, 2026-08-20, https://rakko.tools 】
  • 当サイトでは同じラッコ社のラッコキーワード無料版の実測や有料プランの違いの検証もしています。グループとして、無料枠の仕様を公表値どおりに提供してくる運営という印象は一貫しています

まとめ:どう使えば安全か

  • ブラウザ内完結型(くじ引き・透過PNG・パスワード生成・文字数カウント)は、入力データがサーバーに送られないことを実測で確認できました。パスワードや原稿を扱う作業も、この型のツールなら中身は外に出ません【実測: n=1, 2026-08-20】
  • サーバー型(IP確認・IP住所検索・メールチェック・画像抽出)は、入力内容(または接続元情報)がサーバーに送られます。各ページに処理方式の説明があり、実測と一致していました。照会型ツールの宿命なので、送りたくない情報はそもそも入力しない、が原則です
  • 行動データはClarityとGA4で解析されています。これは入力データの送信とは別の話で、気になる場合はブラウザの追跡防止機能などで制御する領域です
  • 実測したのは人気上位8ツールで、全143ツールの調査ではありません。ただし8/8で公式説明と実測が一致した事実は、残りのツールの説明を読む際の信頼度の参考になると考えています

ラッコツールズは会員登録なしで使えますが、履歴の保存などにはラッコIDが使われます。公式サイトはこちらです。

ラッコツールズ 公式サイト(このリンクはアフィリエイトリンクではありません)

同じラッコIDで使えるラッコキーワード(当サイトの紹介リンク)

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