ConoHa WINGかんたんセットアップ失敗の対処法|手動インストールで解決するまで

サーバー・WordPress実務
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著者: 佐藤優太(Web制作事業 MOVON 代表) | 公開日: 2026-08-14 | 最終更新日: 2026-08-14
この記事は筆者が実際に契約・操作して計測した結果に基づいています。計測条件・計測日・証跡は本文中に明記しています。
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結論(先に答え)

  • ConoHa WINGの「WordPressかんたんセットアップ」を実行し、データベース情報の画面まで進んだのに、WordPressが1ファイルも設置されていないという状態になった【実測: n=1, 2026-08-14, コントロールパネルおよび外部からのHTTP応答】
  • 外部からのHTTP応答は、トップページが403、/wp-admin/・/wp-login.php・/wp-includes/ 配下がすべて404だった【実測: n=26, 2026-08-14, 外部ネットワークからのHTTPステータス計測】
  • 「反映待ち」なのか「失敗」なのかを切り分けるため、13分間に26回ポーリングして応答が一切変わらないことを確認し、失敗と判定した【実測: n=26, 2026-08-14, 02:46〜02:59のポーリング】
  • 解決策は、コントロールパネルの サイト管理 → WordPress → +WordPress からの 手動インストール だった。実行後はトップページが200、/wp-login.php が200を返すようになった【実測: n=1, 2026-08-14, 手動インストール完了後の外部HTTP計測】

この記事で実測したサービス(当サイトの紹介リンク)

▶ ConoHa WING 公式サイトを見る (本記事の切り分けはWINGパック12ヶ月・ベーシックの契約で行っています)

かんたんセットアップが失敗したとき、何が起きていたか

サーバーを契約するときに「WordPressかんたんセットアップ」を選びました。ウィザードは最後まで進み、データベース名・データベースユーザー名・データベースパスワードが表示される画面まで到達しました。画面の見た目としては成功しています。

ところが、しばらく待ってもサイトが表示されませんでした。

切り分け1: コントロールパネル上に実体があるか

まずコントロールパネルの「サイト管理」を確認しました。結果は次のとおりです。

確認対象 独自ドメイン ConoHaの初期ドメイン 出典
WordPress一覧 0件 0件 【実測: n=1, 2026-08-14, コントロールパネルの表示】
データベース 0件 0件 【実測: n=1, 2026-08-14, 同上】
DBユーザー 0件 0件 【実測: n=1, 2026-08-14, 同上】

ブラウザのキャッシュを疑ってフルリロードもしましたが、表示は変わりませんでした【実測: n=1, 2026-08-14, フルリロード後の再確認】。

セットアップ完了画面にはデータベース情報が表示されていたのに、コントロールパネル上にその実体が存在しない。 これが最初におかしいと気づいた点です。

切り分け2: 外部からHTTPで叩いて、ファイルの有無を確かめる

コントロールパネルの表示だけでは「画面の反映が遅れているだけ」の可能性が残ります。そこで、外部からHTTPステータスコードを直接確認しました。

URL 応答 何が分かるか 出典
トップページ 403 サーバーは応答している(DNSは通っている) 【実測: n=26, 2026-08-14, 外部からのHTTPステータス計測(n=26は独自・初期両ドメインを合わせた総ポーリング回数。以下の行も同じ)】
/wp-admin/ 404 WordPressの管理画面が存在しない 【実測: n=26, 2026-08-14, 同上】
/wp-login.php 404 ログインファイルが存在しない 【実測: n=26, 2026-08-14, 同上】
/wp-includes/js/jquery/jquery.min.js 404 WordPress本体のファイルが1つも無い 【実測: n=26, 2026-08-14, 同上】

ConoHaが払い出す初期ドメインでも同じ結果でした【実測: n=26, 2026-08-14, 同上】。

なお、ここで書いている n=26 は、独自ドメインと初期ドメインを合わせた総ポーリング回数 です。どちらのドメインを何回叩いたかというドメイン別の内訳は記録していないため、本記事では内訳を示していません【実測: n=26, 2026-08-14, 独自ドメインと初期ドメインを対象としたポーリングの総回数】。

ここで重要なのは、最後の行です。jquery.min.js は WordPress本体に同梱されており、通常は存在するファイル です(本サイトでも手動インストール後に200を返すことを確認しています)。これが404を返すということは、「設定が終わっていない」のではなく「そもそもファイルが置かれていない」可能性が高い、ということになります。

この確認方法をおすすめする理由

トップページだけを見ていると、403は「まだ準備中なのかな」と解釈できてしまいます。実際、私も最初はそう思いました。

しかし、WordPress本体に同梱されているファイルを名指しで叩く と、話が単純になります。あるか、無いか、それだけです。切り分けの時間が大幅に短くなりました。

切り分け3: 基盤(DNS・SSL)は正常だったこと

「サーバー側の何かが壊れているのでは」という可能性も潰しておきました。

確認項目 結果 出典
ネームサーバー ConoHaのネームサーバーが設定済み 【実測: n=1, 2026-08-14, DNS参照結果】
Aレコード サーバーのIPアドレスに正しく向いている 【実測: n=1, 2026-08-14, 同上】
SSL証明書 Let’s Encryptの証明書が発行済み(有効期間の開始は日本時間 2026-08-14 01:35) 【実測: n=1, 2026-08-14, 証明書の内容を確認】

証明書の有効期間の開始時刻(notBefore)について、1点補足しておきます。Let’s Encryptが発行する証明書は、この値が実際の発行時刻より前倒しで記録されることが知られています。今回の値もこれに該当するとみられ、実際の発行時刻はおよそ 02:35 前後だったと推定 しています。これは推定であり、発行元の公式ドキュメントで一次確認したものではありません。

つまり、ドメインもサーバーもSSLも正常に動いていて、WordPressだけが存在しない という状態でした。

切り分け4: 「遅延」の線を消す(26回ポーリング)

ここまでで失敗の可能性が高いと感じましたが、プロビジョニングに時間がかかっているだけという可能性を否定できていませんでした。

そこで、02:46から02:59までの13分間に、上記のURL群(独自ドメイン・初期ドメインの両方)に対して 合計26回 のポーリングを行いました【実測: n=26, 2026-08-14, 13分間のポーリング(両ドメイン合計の総回数)】。

結果は、26回のポーリングすべてで応答は同じ403/404のまま でした【実測: n=26, 2026-08-14, 同上】。

この時点で、契約からの経過は ポーリング終了時点で約50分(ポーリング開始時点では約40分) であり、SSL証明書は既に発行済みでした。SSLの発行まで終わっているのにWordPressのファイルが1つも無い のであれば、それは遅延ではなく失敗です。ここで待つのをやめました。

対処法:手動インストールでWordPressを入れ直す

コントロールパネルの サイト管理 → WordPress → +WordPress から、WordPressを手動でインストールし直しました。

結果は「アプリケーションインストール 成功しました。」という表示で、正常に完了しました【実測: n=1, 2026-08-14, インストール実行後の画面表示】。

インストール後の外形確認は次のとおりです。

URL 応答 出典
トップページ 200 【実測: n=1, 2026-08-14, 外部からのHTTPステータス計測】
/wp-login.php 200 【実測: n=1, 2026-08-14, 同上】
/wp-includes/js/jquery/jquery.min.js 200 【実測: n=1, 2026-08-14, 同上】
トップページの <title> 設定したサイト名が出力されている 【実測: n=1, 2026-08-14, 同上】

失敗時に404だった jquery.min.js が200に変わっています。同じURLを、対処の前後で同じ方法で叩いて比べる と、直ったかどうかを自分で確認できます。

手動インストールでつまずいた点: データベースパスワードのバリデーション

手動インストールの画面でデータベースのパスワードを設定するとき、英数字だけのパスワードを入力すると「半角英数字と記号を含めてください。」というエラーで弾かれました【実測: n=1, 2026-08-14, 手動インストール画面のエラー表示】。

記号を含めたパスワードにすると通ります。パスワード生成ツールで「英数字のみ」の設定にしていると、ここで止まります。

設定時に決めておくとよいこと: URLに www を付けるかどうか

手動インストールの画面では、サイトURLに www を付けるかどうかを選べます。

ここは 後から変えるとWordPress側のURL設定もやり直しになる ため、最初に決めておくことをおすすめします。私は www なしにしました。

「かんたんセットアップ」(簡単セットアップ)ができないときのチェックリスト

  1. コントロールパネルの「サイト管理」で、WordPress・データベース・DBユーザーの件数を見る。0件ならセットアップは完了していない【実測: n=1, 2026-08-14, コントロールパネルの表示】
  2. 外部から /wp-includes/js/jquery/jquery.min.js を叩く。404ならWordPress本体のファイルが置かれていない可能性が高い
  3. ネームサーバーとSSL証明書を確認する。ここが正常なら、問題はWordPressのインストールだけに絞られる
  4. 数分おきに数回、応答が変化するか確認する。変化しないなら待っても解決しない
  5. サイト管理 → WordPress → +WordPress から手動インストールする
  6. それでも失敗する場合は、サポートへ問い合わせる

インストールが通ったあとにも、同じ「更新したはずなのに反映されない」種類のつまずきが待っています。ConoHa WINGの場合はサーバー側のキャッシュが原因になることがあり、その滞留時間を実測したのがConoHa WINGキャッシュで更新が反映されないです。また、この契約でいくら払ったのかの内訳はConoHa WING料金は12ヶ月でいくら?にまとめてあります。

手動インストールで入れ直したWordPressに、あとからセキュリティ設定を足すときにも同種の疑問が出ます。「REST APIを止めるとブロックエディタが使えなくなるのではないか」という懸念について、実際に無効化した状態で投稿画面を触って確かめたのがWordPress REST API無効化でもブロックエディタは動いたです。

この記事の限界(正直に書いておきます)

  • かんたんセットアップが失敗した原因そのものは、最後まで特定できていません。 分かったのは「失敗していた」という事実と、その判定方法、そして手動インストールで解決したという結果だけです
  • この事象が誰にでも起きるのか、私の操作手順に問題があったのかも分かりません。再現性は確認していません(サーバー契約を何度もやり直せないため)
  • ポーリングは13分間・26回です。これ以上待てば状況が変わった可能性は否定できません。ただし、SSL発行済みでWordPressのファイルが1つも無いという状態から回復する経路は考えにくいと判断しました
  • 手動インストール後の動作確認は、外形のHTTPステータスとタイトル要素の確認までです

この記事はConoHa WINGでの記録ですが、当サイトでは他のレンタルサーバーでもWordPressの自動インストールを同じ手順で試しています。何クリックで・何分で入るかを並べたものは安いレンタルサーバーの無料お試し比較にあります。

ConoHa WINGのかんたんセットアップについてよくある質問

Q. かんたんセットアップが失敗しているかどうか、どうやって見分ければいいですか。

A. 外部から /wp-includes/js/jquery/jquery.min.js を開いてみてください。404なら、WordPress本体のファイルが置かれていない可能性が高い状態です。トップページだけを見ていると「準備中」と区別がつきません。

Q. どれくらい待ってから失敗と判断すればいいですか。

A. 私はポーリング終了時点で契約から約50分(ポーリング開始時点では約40分)が経過した段階で、13分間に26回ポーリングして応答が一切変わらないことを確認してから失敗と判断しました【実測: n=26, 2026-08-14, 02:46〜02:59のポーリング】。時間そのものより、SSL証明書が発行済みかどうか を基準にするほうが確実だと思います。SSLまで終わっているのにWordPressのファイルが無いなら、待っても変わりません。

Q. 手動インストールをするとサーバー契約やドメインに影響しますか。

A. 私の場合、サーバー契約・ドメイン取得・SSLはいずれも既に完了しており、手動インストールによる影響はありませんでした【実測: n=1, 2026-08-14, インストール前後のコントロールパネル表示】。

Q. データベースのパスワードが設定できません。

A. 英数字だけのパスワードは「半角英数字と記号を含めてください。」というエラーで弾かれます【実測: n=1, 2026-08-14, 手動インストール画面のエラー表示】。記号を1文字以上含めてください。


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